Collider physics
CERN研究所
ATLAS検出器
CERN/LHC加速器でのATLAS実験
東工大は、2009年度よりスイス・ジュネーブのCERN(欧州原子核研究センター)に建設されたLHC加速器(世界最高エネルギーの陽子陽子コライダー)でのATLAS実験に参加しています(陣内研究室および久世研究室)。2012年にATLAS実験はCMS実験と共に、標準模型で最後まで発見されていなかったヒッグス粒子を発見しました。
アトラス実験は2000人以上の研究者が参加する大規模な実験で、日本からも17の研究機関が参加しています(ATLAS-Japanのホームページ)。久世研究室はKEK、神戸大などと共にデータ収集の要となるトリガーシステム、特にミュー粒子を確実に捕えるためのトリガーを担当しています。LHCは重心系エネルギーが7TeVのRun1および13TeVのRun2から、エネルギーを14TeVに上げ、2022年よりRun3のデータ取得を続けています。ヒッグス粒子に続く新粒子の発見を目指しています。
LHCを用いた新しい電子陽子コライダーLHeC計画LHCは陽子陽子衝突型加速器ですが、その陽子ビームの1本を用いて電子と陽子を最高エネルギーで衝突させようという計画LHeCがあります。久世研究室では、DESY研究所の電子陽子衝突型加速器HERAでの実験(ZEUS)での経験を生かし、 LHeCで探ることができる物理の研究(ヒッグス粒子の精密測定など)も進めています。