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ID SCT
左図はアトラス検出器の内部飛跡検出器の全体像を示しています。ソレノイド磁石・カロリメータなど よりも内側、半径1メートル以内に位置します。大まかに3層構造 をしていまして、内側から、50μmx400μmのPixel状に読み出せるPIXEL, 次に80μmピッチの マイクロ・ストリップ検出器(1次元読みだし)を用いたSCT, 高電場を内部に形成している ガスチューブ検出器を多数 敷き詰めたTRTです。陣内研は2層目のSCTグループに所属して、その運転・データ品質 のモニタなどを行っています。右の写真は、実物のSCTの中央バレル部分を地上の 実験室内で撮影したものです。1つのモジュールは12cmx6cmの検出面積を持っていて、アトラス 全体では4088個のSCTモジュールが設置されています。信号の合計数は630万チャンネル。 これだけ多くのチャンネルが長期間・安定的に動作していることを常に確認しなくては いけません(何か異常が発生したときには、速やかに検知しなくてはいけません)。 準備中 準備中 準備中 material study
荷電粒子は物質中を通過する間に、エネルギーを落としたり、飛跡の方向が変化したりするため、 内部飛跡検出器はできる限り物質量を減らす必要があります。一方で、計測をする以上、ある程度の物質 量は不可避です。この物質量を正確に把握する、つまりこの情報をシミュレーションに正確に反映させる ことで、実データとの直接比較が可能となります。陣内研では 粒子と物質の間のハドロン相互作用による反応を用いた物質量測定を進めています。これは 既存の方法である物質中の光子→電子・陽電子変換 を用いた評価方法とは独立のものです。ハドロン相互作用の位置を決定することによって 上記のような物質量(性質、分布、密度)の(図のような)2次元図を作ることができます。

この研究が用いている手法では既存のものに比べて、より広範囲の検出器領域上の 分布をより細かくみることが できる特徴がある。現在物理解析に使われているシミュレーションがどれほど細かく、正しく、 本来の物質量を再現しているのかを現在調査している。これまでの研究で、現在のシミュレーション モデルはほぼ正しく実データを再現していることが確認されているが、完全な一致はしていない。 この研究から得られた知見を、他の情報とも組み合わせて、物理解析に反映させていく。
陣内研究室 (TokyoTech)